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日本における乳がんリスクファクター分布の推移

まとめ

最後に結果をまとめますと、年代が若くなるほど、初経年齢は低く、初産年齢は高く、出産歴のない女性が多く、身長が高くなる傾向が見られました。つまり、乳がんの多くのリスクファクターについて、リスクを持っている人がこれまで増加傾向にあり、また今後も増加する傾向がみられました。このことが、日本の乳がん罹患の増加に関連していると考えられるとともに、今後数十年の間、乳がん罹患が増加していく傾向が予想されます。

それ以外の栄養素摂取量や肥満度などのリスクファクターの分布については、年代の影響だけでなく、年齢の影響も受けるため、今後の乳がん罹患の傾向を見るには適していませんが、現段階での集団のリスクやハイリスク集団の大きさを調べるのに有用であるといえるでしょう。今後も乳がんリスクファクターの分布についてモニタリングしていくことが乳がん対策に必要であると考えられます。