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1. パイロット(試験的)研究について

わたしたちは、乳がん患者コホート研究に先駆けて、お尋ねする質問が適切なものか、患者さんが質問票に回答することをどのように感じているかなどを調べるための試験的な研究(パイロット研究)を2006年に行いました。

ご協力いただいたのは、国立がん研究センター乳腺外科・内科で診療中の乳がん患者さん125人(入院44人、外来81人)です。このパイロット研究の結果、この研究の実施可能性が示されるとともに、食事や運動などの生活習慣や、代替療法の利用について、興味深い結果が得られました。以下に結果の概要をご紹介します。

2. 生活習慣の変化

乳がんになって以降、多くの患者さんで、大豆食品や緑黄色野菜、果物を多くとるようになり、肉製品やお酒、たばこを減らすようになったという回答が得られ、患者さんの食生活に関する関心の強さや、再発を防ぐためにご自身の生活を変えようとする思いがうかがわれました。

下の図は、外来の患者さん81人の回答です。

3. 代替療法の利用

代替療法については患者さん125人のうち約半数(61人)の方が代替療法を利用した経験があり、そのうちの約半数の方が、現在も続けていると答えました。費用について、結果を下の図にお示しします。代替療法を利用したことがある61人の患者さんでは、3割以上の方が1カ月あたり1万円~5万円、1割の方が5万円以上の費用をかけていたことが明らかになりました。

4. 乳がんとのつながりで気になるもの

生活習慣のなかで、乳がんとのつながりで気になるもについてお尋ねした結果を下の図に示します。125人の患者さんのうち、最も多くあげられたのがストレスで次に食事があげられました。