日本における乳がんリスクファクター分布の推移
概要
日本では、乳がん罹患率が一貫して増加傾向にあります(詳しくはエビデンス・レビューの「乳がん疫学の最新動向」をご参照ください)。
乳がん発症のリスクファクターについては、BRCA1遺伝子などの遺伝的素因とともに、初経や閉経に関する内分泌環境因子、肥満や身体活動、アルコール摂取などの生活環境要因が明らかになっています(詳しくはエビデンス・レビューの「乳がんのリスクファクター」をご参照ください)。
そこで、ここでは、乳がん罹患が増えている背景を探り、また今後、乳がん罹患がどのようになっていくかの動向を推察するために、乳がんリスクファクターの分布の推移をみていくことにします。